マネジメント

ジョブズやオバマがやっているからってそれはあなたの正解ではない

こんにちは。マーケティングとキャリアのコーチ淡島愛子です。

今日は、自分の正解は自分で探そうという話です。

また、少し発展させて、自分が所属する、組織やチームの正解は自分たちで作ろうというお話までしたいと思います。

キャリアや仕事を充実させるための習慣についてのお話なので、よりよいキャリアと生活を目指す人にぜひ読んでいただきたいと思います。

自分の正解と人の正解は違う

最近では「エッセンシャル思考」や「ミニマリスト」がブームなのか、「何かをやらない」「最小限のことやものに絞る」という考えことをビジネスやライフスタイルの話のなかでよく目にするようになりました。

その考え方自体はもっともな考え方ですが、そこから発生するメソッドが誰にとっても正解かというとそうではないと思います。

例えば、アップルの創業者スティーブ・ジョブズは服装を黒いタートルネックとデニムに限定し、元アメリカ合衆国大統領のバクラ・オバマは同じ色合いのスーツを何着ももって着回しているというエピソードがあります。

これはできるだけ判断の回数を減らして、重要な判断に注力を向けるのを狙ってのことで、それに基づいたのかそうでないのかは微妙なところがありますが、二人は偉大な成果を残しているのは事実であり、この考え方に基づいてミニマムクローゼットを取り入れて、仕事や生活の質が向上した方もたくさんいらっしゃるようです。

一方でこのメゾットが誰にとっても有効かというと、そうではないと思います。

まったく反対のことをやっても正解なことがある

実際わたしのコーチングのクライアントの一人は、この方法とはまったく反対の方向性で仕事のパフォーマンスを上げました。

服が大好きで、クローゼットから(もくしは部屋から)はみ出さんばかりの洋服を所有されています。

彼女の悩みはスケジュール管理ができないことでしたが、週末の晩にたくさんの服からのコーディネートを楽しみながら、次の週のアポイントメントを確認していく習慣を身につけたことで、次の週の仕事のパフォーマンスを上げました。平日の朝あわてることもなく、しっかり吟味されたコーディネートで商談に臨むことで気分も上がる、ということでした。

自分で試してみるプロセスこそが大切

基本的な考え方が素晴らしいものでも、そこからのメソッドが当てはまるのは、どの状況でもどの人でもというわけにはいきません。

いい方法でも、自分に当てはめてみてどうだろうかを考えて、実際やってみて試して見ることが大切だと思います。

前述した女性経営者の場合でも、部屋をすっきりして頭もすっきりしようと、服を減らしてみようとしたことがあったそうですが、今持っているものを捨てる、新しいものにチャレンジしないということは彼女にとって苦痛以外のなにものでもなかったそうです。

そうやって試してみて自分にあうかどうか確認して、あわなかったら次の方法を試してみることがだと思います。

彼女自身、自分にとって服がいかに重要なものか気づけたわけですし、それを利用して自分の苦痛であるスケジュール管理のモチベーションをアップさせることを考えついたわけです。

新しい試みを取り入れることとその振り返りに意味がある

では、このことからもう少し発展させて、自分の所属するチームや組織についてはどうかということの話をしたいと思います。

今回は組織のマネージャーやリーダーの立場にある人に対しての話にしますが、セミナーや講演などで多種多様な素晴らしい成功事例をきいてみて、自分のチームに導入してみようと考えることはよくあると思います。

その時に、導入してみようとしても、上手くいかなかった、導入する以前に諸事情で頓挫してしまった、ということは残念ながらよくあることです。

この時に、自分の力のなさや、もしくはチームのメンバーの実力を疑う前にやってほしいことがあります。

何が上手くいかなかったかを分析してほしいと思います。

1,そのメソッドにより得られる結果が、自分のチームにとって重要なものであったか、またそれをメンバーの皆が理解していたか

2,そのメソッドを実現させるプロセスの設計に問題はなかったか、チームの現在のリソースと見合っていたか

3,やっていく仮定の中で、そのメソッドの効果の結果を判定できるところまでできたのか

この3つを最低でも振り返ってみてください。

振り返るプロセスの中で見えてきたもの中で、導入したメソッドのやり方など反省点があればそこから考え直せばいいですし、それよりも、そこから見えてくる、自分たちのアプローチする対象がどういう性質のものなのか、またチームのメンバー個々、もしくは全体の得意不得意の傾向などが見えてくれば次につながる大きな成果だと捉えられます。

メソッド自体がよかった、よくなかったかは、様々な要素に左右されますし、対象のものや人数が増えてくると変数も増えてくるので、導入前に事前によく検討していても上手くいかない場合があるでしょう。

一方でやってみて得られた、自分たちの向き合うものや自分たち自身についての気づきは必ず次の成功の切符になるでしょう。

そうやって繰り返すことで、自分たちのチームにふさわしいやり方が見えてきて正解に近づいていくのです。

まずは手近なところからトライ

個人的な習慣の正解から、チームでの正解にについてお話してきましたが、チームの方は自分以外のメンバーも巻き込むため、実際やってみるのは難しさを感じるかもしれません。

その難しさを克服するためには、まず自分だけでコントロールできる個人的な習慣の正解の模索からトライすることをおすすめします。

これを何回も繰り返して正解にたどり着いたという実感を味わうことが、自信やトライの原動力になります。

 

こういった試みをするコツが上手くつかめない、一人では気が重いという方は一度プロにご相談ください。

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