こんにちは。マーケティングとキャリアのコーチ淡島愛子です。
前回の記事で転職活動を行う前に、最低必要年収を把握しようというお話をしましたが、今日は自分の今の適正年収を把握しようというお話をしたいと思います。
具体的なノウハウのご紹介もありますので、転職を考えている方は是非読んでくださいね。
自分の適正年収から希望年収を割り出す
前回までのお話では、自分として欲しい最低年収と希望年収の考えかたのお話をしましたが、あくまでもそれは自分側からの欲しい金額です。おそらく今の年収を基準に考えているので、そうかけ離れた金額にはならないはずです。
ただ、今の年収が市場価値とかけ離れている場合もあります。
今の年収が市場価値よりも高い場合は、現時点において、今の職種やスキルを求める需要が少ないということです。過去は必要だったスキルもIT化などで仕事自体がなくなっているもの、置き換わっているものなどはこの場合に該当していまいます。
年齢の高い人、大企業や給料水準がもともと高い業種なので当てはまる方が多いでしょう。
今、たまたま募集がないだけなのか、今後も予想されうるのかで、転職以前のキャリア戦略を練り直す必要があるかもしれません。
一方で、今の年収が市場価値よりも低い場合もあります。
これは今の職種やスキルが、多くの会社で求められている場合にあります。特にITやweb業界などでどんどん新しい仕事や考え方、スキル、ツールが出てくる場合、即戦力として使える人材は雇う側でも非常に重宝します。
主に30歳前後の方はここに該当し、新卒からの採用の場合は、給料が上がりきっていないタイミングなので、他社に移った方が年収が上がる場合がよくあります。
それ以上の年齢の方々も悲観することはありません。
就職氷河期世代だった40歳前後は企業が採用人数を絞っている世代なので、ミドルマネジメントができる人材が不足している場合があります。
スキルをしっかり磨いて経験をつんで、マネジメント経験を積んだ方は管理職としての採用の可能性は十分にあり、今の年収よりも市場価値が高い可能性もあるでしょう。
確かな情報を得て、自分の市場価値を知る
では、どうやって自分の適性年収を知るかというと、転職エージェントに登録してリサーチすることをおすすめします。
登録自体はタダでできますし、登録するだけで実際使わなくても問題なく、また、転職が成功した場合、転職先の企業からエージェントは報酬をもらうので、転職する方の費用負担がないところがほとんどです。
転職エージェントに登録してやることは以下の2つになります
1,転職エージェントに自分の今の年収と市場価値との差をきく
2,転職エージェントで実際の求人票をみてみて、大体の相場感をつかむ
この2つでカバーできるでしょう。
知っている働いている人にきいてみる、ネットで検索してみる、という手もあるかもしれませんが、今現在そうなのか、情報を抽出する母数的に問題ないのか、など情報の確かさが微妙だったりするので、参考程度でよいと思います。
この2つを効果的にやる方法を次からお話していきますね。
1,転職エージェントに自分の今の年収と市場価値との差をきく
まずは転職エージェントに登録し、エージェントから自分の年収と市場価値があっているか、もう少し上を狙えるのかなどを確認ください。
これは転職エージェントが業界別に担当をもっているところが多く、その業界の情報をもっていて、過去の経験値から筋のいい情報がもらえることが期待できます。
ただし、転職エージェントの力量次第というところもありますので、ここは複数登録して何人かに聞き、総合的にどうか、という判断をするのがよいでしょう。
また、エージェントがどれだけ業界に詳しいかどうかは、あなたのキャリアを話してみて、わざと専門用語(社内用語ではなく、業界にいる人なら知っている言葉)をわざと混ぜてみて、エージェントがちゃんと理解しているか、ふさわしい返答をするか、を見てみたらよいでしょう。
正直、何人にもエージェントさんとはやりとりしましたが、かなり個人差がありました。エージェント会社によるところよりも、個人の力量部分が大きいと感じますが、私自身が使ってみて、またまわりや相談にこられるクライアントのかたがたの評判からは、JRCリクルートメントがおすすめです。
会社の担当と求職者の担当を分けることも多い転職エージェントですが、このエージェントは会社と求職社の担当をわけず、会社の情報や業界の情報をしっかり持ちながら求職者と接しているので、エージェントの情報の質は比較的よい傾向があると思います。
2,転職エージェントで実際の求人票をみてみて、大体の相場感をつかむ
もう一つやっておきたいのは、実際の求人票を自分で見て、大体の相場観をつかみます。
自分の求める会社や職種で実際どれぐらいの年収なのかを知るのに一番いいですね。
ここは求人数が決め手になるので、リクルートエージェントをおすすめまします。
業界の最大大手の1つだけあって、求人ボリュームは大きく、どの企業もとりあえずは登録している、という感じだそうです。
また老舗かつ大手ならではの魅力として、求人の検索システムの操作性が非常によく、さくさくチェックできるのもよいです。AIを使ったレコメンド機能もかなり性能がいいようで、似ている求人をレコメンしてくる内容もかなり適正な印象でした。
仕組みがしっかりしているせいなのか、エージェント自体の質は期待できない場合もあるのですが、今回は市場規模を知るだけの話なのでこれでよいとしましょう。
大手や利益が出やすい業界の給与水準は比較的高く、そうでないところは低い傾向にあります。そのことを加味して、自分の求める職種はこれぐらいの会社規模だとこれぐらいの年収なんだなというところを把握します。
適正年収の確認はお早めに
1,2で得た情報をもとに、自分の適性な年収を割り出します。
適正な年収もわかりますし、自分の求める職種の今時点での新鮮な情報が手に入ります。
自分の適性年収を把握することで、キャリアプランや転職の方向性を練り直す必要があるかもしれません。
また、それにおり自分の将来の生活の仕方や日々のお金の使い方を改める必要がでてくるかもしれません。
よって、キャリアデザインを考え出したら、現状把握のために適正年収を早めにつかんでおくとよいでしょう。情報感度を最初のうちからあげておくと、その後の考えや行動によい影響をもたらすという、おまけも期待できます。
実際少し腰の重い作業なので、どうしても一人でスタートを切れないというかたはプロにお任せください。
転職エージェントよりもずっと前の段階から、あなたのキャリアをサポートします。
それではごきげんよう♪