こんにちは。マーケティングとキャリアのコーチ淡島愛子です。
前回の記事で転職活動を行う前に、最低必要年収を把握しようというお話をしましたが、今度は希望年収について根拠を言えるようにしようというお話をしたいと思います。
面接対策になるので、転職を考えられている方は是非お読みいただければと思います。
いくら稼ぎたい?には答えられるけれど、なんでその金額なのか?には答えられない
キャリアとビジネスのコーチを看板に出しておりますので、年収はよく扱うテーマになります。また、転職の話になると希望の年収を具体的に提示しないといけないので、具体的な金額を決めることが必要になります。
大抵の方は金額は言えるのですが、その金額がその金額である理由については大体の方が答えられません。
最低必要な年収は、今つかっているお金と、将来のお金に関しても今見えている最低限のお金をまとめたら出てきますが、希望年収については現状の把握プラス将来のライフプランがないと割り出せないものになります。
なんとなく年収1千万稼ぎたい症候群
ところで、将来稼ぎたい金額についてお話していると、「1千万」という数字がよくでてきます。あれはどこからでてきた数字なのでしょうか。ちょうどキリががいい数字だからでしょうか。
一千万入ったらどんな生活がしたいか、具体的にきいてみると答えがでてこなかったりします。
独身で1千万なのか、家族5人で1千万なのかでも状況はまったく異なってきます。また手に入れたい生活がどういったものなのかによっても違ってくるでしょう。
希望年収の根拠があいまいということは何が悪いのか
希望年収の根拠が曖昧であるということは、つまり将来のプランについてあまり考えていないことになります。
また将来の希望プランはあるものの、それを左右する重要な要素であるお金を把握できていないといくことになります。
前者に関しては、ライフプランの内容があいまいなまま転職をしようとしているということになりますし、後者に関してはライフプランの実現性が曖昧なまま転職をしようということになります。
将来のライフプランを見据えてのキャリア形成の手段が転職なので、その目的のところが曖昧なままで、行動を起こすというのは本末転倒ですね。
採用する側から見た、希望年収に根拠のない人
ここからは、職場で何度も採用面接をやった経験からのお話になりますが、希望年収を聞いたときに、現状維持の方については、今までの生活を維持するためにこの金額なんだなという説得力がありますし、それ以外のところで自分の会社に魅力を感じてくれているんだなという話になります。
一方で希望年収が現状の年収より高い人についてですが、現状より高い年収で採用することについては、採用する側はかなりシビアになります。
その年収が、こちらが提示できる年収の範囲内であっても、お金目当てだけの転職ではないかという考えが頭の中によぎります。(お金は重要な要素ですが、お金以外のところでも魅力を感じていないと後々のモチベーションコントロールが難しくなるからです)
なのでその年収の根拠をたずねることになりますが、このときに根拠を明確に言えない人については、正直なところ、先を見通す力やそれに対するプランニング能力がない方だなという印象を持たざるをえません。
20代の若い方であれば、それも今後のポテンシャルを期待してということになりますが、30代、40代となるとどうしても厳しい評価のほうに傾いてしまいます。
ライフプランを描いて、希望年収の根拠が言えるようにしよう
人生のプランを今から立てるというと何か大事のように思えるかもしれませんが、その決まったものを一生守り続けることがマストであると考えなかったらそう難しいことではないと思います。
足りないものは後から足せばよいし、今決めたとしてもまた状況によって変わったらその時点で軌道修正をすればよいのです。
一人でやるのがどうも腰が重いという方は、一度プロにご相談ください。
それではごきげんよう♪