マネジメント

短い時間で信頼関係を得るには

こんにちは。マーケティングとキャリアのコーチ淡島愛子です。

今日は、短い時間で信頼関係を得るちょっとしたコツについてお話したいと思います。

面談や1on1のシーン、ビジネスでの顧客へのヒヤリングの場はもちろん、日常会話でも応用できるコツです。

信頼関係は何からできている?

一口に信頼関係といっても、それはいったいなんなのか、というとなかなか曖昧で答えにくいかもしれません。

今日は短い時間で、ということなので具体的にアクションできることに絞ります。

それは「傾聴」する、ということです。

簡単に言うと、「相手の話をよく聴く」ということですが、簡単なようでいて、実際やってみるとかなり難しいことなんです。

面談や1on1で、結局上司である自分がずっとしゃべって疲れた、とか、

逆に自分が部下である場合は、上司が結局言いたいこといって終わったな。。。

みたいなことはよくありますね。

 

「傾聴」がなぜ相手の心に効くのか

相手の話をよく聴くことがなぜ相手の気持ちを開いて、自分によい感情をもってもらうようになるのかというと、相手から「安心感」「受け入れられた」「興味をもってもらった」という承認の欲求が得られるからです。

相手に認めてもらいたい、特に上司であったり、目上の人からそうされると特にそういう気持ちが強くなります。

先輩からでもそうですし、小さい子供なら親からもそうでしょう。

また、取引先のヒヤリングであれば、自分より専門的な知識をもっている人が自分の話をちゃんと聞いてくれている、という場合も当てはまります。

どうやって人の話を「傾聴」するのか

なかなか「傾聴」が難しいのは、つい自分の意見をいってしまいたくなるわけですが、それは相手言うことに早々にジャッジをしてしまっている、何か解釈を加えてしまっているからになります。

それをやると、相手の話を聞くよりも、自分の頭のなかで何かを考えてしまうことに注意がそれるので、結果として相手の話をきいてないことになります。

相手の言葉を頭のなかで並べていったあとに、考える。

頭の中での順番を少しずらすだけで、相手の話の内容がよく入ってきます。

また、早々になにか返事を返したせいで、相手が話したかったことをすべて話せない場合があります。

特にあなたが上司であったり立場が上である場合は、相手は話の方向を変えにくいでしょう。

「あなたの話をよく聴いている」と相手に思わせるテクニック

傾聴のなかで、相手の話をよく聴いていると相手に感じてもらうための動きも必要になります。上記の聴くということに集中しているて微動だにしないと、相手に「なにぼけっとしているの」と受け取られかねないですからね。

具体的には、

相手と目を合わす

うなずく

ですが、有効なテクニックとしてリフレクションというものがあります。

コーチングやカウンセリングの場で使われるテクニックですが、

相手が発した言葉を

「○○なんだね」

「△△なんだ」

と繰り返すことです。○○や△△は感情に関する言葉であることがポイントです。

また、そこに相手の名前をつけて

「****さんは、○○って思ったんだね」

など名前をつけるとより相手が感じている受け入れられた感が増します。

相手の発している感情を繰り返すことで、その感情が受け入れられ、それが認められたと相手に感じさせる効果があるからです。

 

テクニックよりも大切なこと

信頼を得るためのコツとテクニックについてお話ししてきましたが、それだけでは駄目で、やっぱり大切なのは、相手に対する本質的な興味や共感だと最後にいっておきたいと思います。

むかし、やたらリフレクションする上司がいましたが、話をきいてくれているようで、話したことが次につながらないことから、まったく人の話を聴いていなかったなとがっかりしたことがありました。

そういう時は、テクニックを使ったことがより姑息に感じられて、相手への信頼がより失われ、残念な感じしか残りませんでした。

わたしもコーチという人の話を聴くことを生業としていますので、限られた時間内にリラックスして話してもらうために、こういったテクニックは使いますが、相手に対して最低限の信頼の土台づくりであり、本当の仕事はそこからスタートだと思っています。

それではごきげんよう♪