キャリア

【おすすめ本】「本当の仕事」 榎本英剛著

こんにちは。マーケティング&キャリアコーチ淡島愛子です。

今日はキャリアや仕事を考えるためにおすすめの一冊をご紹介します。

「本当の仕事」 榎本英剛著 日本能率協会マネジメントセンター

★こんな人におすすめ★

・今の仕事にやりがいを感じていない

・今後のキャリアをどうしようか迷っている

・自分の仕事や肩書きに明確に当てはまるものがないのでモヤモヤする

・好きなことを仕事にしたいと思いつつも、収入が気になって一歩前にすすめない

天職は自分でつくるものという考え方

「天職」という言葉はとっても魅力的ですよね。

自分にぴったりの職業が見つけられて、それで生活できたらと、キャリア形成を考える誰しもが魅力的に感じるとことだと思います。

「天職創造」という、自分の天職を自分でみつけてつくっていくという考え方で、キャリアのワークショップやコーチングの活動をされている方が著者です。

CTIジャパンという、コーチングを仕事にしている人は誰でも知っている大きな団体を立ち上げた人の一人でもあります。

好きな仕事では食べていけないという心のメガネをはずす

著者はわたしたちが仕事に対する固定概念を「めがね」としてはずすための考え方を語ってゆきます。

自分に嘘をつかないということは自分の「純粋意欲」に従うこと。

心のメガネを外したあとで、自分の「純粋意欲」に従うことで、天職がみつかると説きます。

「純粋意欲」とは、「自分の奥底から湧いてくるような『これがやりたい』という気持ちのこと」と著者は定義します。

そしてその「純粋意欲」はまわりにも影響し、他の人に協力してもらう力があることを、「純粋意欲」に従って仕事をみつけて働いている、著者や数々の人を事例として語ります。

職を自分でつくる、という考え方

自分のやりたい気持ちを追求した上で行き着いた仕事には、既存の職種があてはまらないことが多々あり、その場合は自分で仕事の名前や肩書きを作ってしまえばいいといいます。

「仕事=自分あわせるもの」

ではなく

「仕事=自分あわせるもの」

であるということです。

天職は複数の仕事の集合体であり、進化しつづけるもの

天職で食べていくためには、最初は食べれないかもしれないということで、お金を稼ぐための「タクシー・ジョブ」と組み合わせることがおすすめされています。それは人によっていろいろとパターンがあり、天職が複数ある人、「タクシー・ジョブ」の中でもやりがいを感じることとそうでないことがあり、その組み合わせをその人のその時の状況にあわせて選べばよいとしています。

また、「天職は進化する」と著者はいいます。確かに仕事をしていくなかで、自身の成長もあり、物理的な状況の変化(家族の事情や市場など)によって常にその人の純粋意欲や存在意義は移り変わるでしょう。それにあわせて自分が何をやるかを進化させて行くのが自然な流れかもしれません。

わたしの場合は

わたしはこの本のなかの、自分の仕事に肩書きがなければ自分でつくればいい、複数の組み合わせでいい、それは時々で変化していくもの、と捉えることにとも共感を得ました。

私自身は20年ほどインターネットのマーケティングにまつわる仕事をしています。そもそも既存になかった仕事なので、最初から誰もが納得するような肩書きはなかったし、仕事も新しいものがどんどん発生していくので、役割の定義も含めて、その場その場で自分で定義してきました。

うまく定義できない時期は、ビジネスの場でも転職活動でも「自分は○○です」と言い切れないこともあり、それがよくない結果につながることもしばしばでしたが、逆に自分で決めた定義がしっくり来るときは自分の自信にもつながり、よい成果を残せたと思っています。

また、今やっていることはマーケティングとキャリアのコーチですが、これからやりたいことについてそれがぴったりかというと、少し違うような気がしていて、まだまだ進化してぴったりなものを探せると感じています。そしてその過程にかなりのワクワク感を感じています。

この記事がみなさんの今のキャリアとこれからのキャリアをうまく考えられるきっかけになれば幸いです。

本を読んでも自分だけだといまいち考えられない、行動に踏み出せないという方は、一度プロにご相談ください。

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それではごきげんよう♪