こんにちは。マーケティング&キャリアコーチ淡島愛子です。
今日は、いわゆる「意識高い系の人」が突き当たる壁のお話です。
自分は意識が高くないから関係ない、と考える方こそ読んでいただけたらなと思います。
誰でも「意識高い系の人」になって、同じ悩みにぶち当たることは実はよくあることなのです。
意識が高い人は自分の意識の高さに気づいていない
ある企業でwebやビジュアルに関わる仕事を一手に引き受けて活躍する北斗さんは、まわりからも信頼されていて、後輩からも慕われている様子です。
彼女の今回のテーマは「自分にとっての優先順位は何か」でした。
「来る仕事はかたっぱしから受けてしまう。」
「求められたことしかやっていない人もいるのに、評価されていない」
「いつもいっぱいいっぱいで、モチベーションの乱高下がつらい」
仕事に全力投球していることがよくわかりますが、それに対して疲れを感じているということでした。30代前半まではこの状態でも成長感が得られていて、体力に限界も感じはじめて、パートナーからも、疲れ果てて帰ってくることを心配されてました。
30代後半で体力の限界に気づく、とか痛いほどわかりますね・・・40代になるとさらにさらに、の世界なんですが・・・
「依頼された仕事に対して、何かをプラスするのがあたりまえ」
そういい切る彼女は、それが当たり前ではない人(彼女にとっては依頼されたこと以上のことをしない人すべて)と仕事をすることが苦痛でしかなく、そこにメンタルを削られているようです。
また、彼女にとって自分の意識のありかたが「当たり前」なので、他の人の意識が「低い」と感じていて、自分自身の意識のありかたが、彼らにとって相当「高い」とことに気づいていない様子です。
自分の考え方のもとになるものに、その先がある
彼女には、自分の仕事への考え方に影響した人について話してもらいました。
どうやらご両親ともに、それぞれに専門の分野で、かなり仕事に対して確固たる意識をもって働いていらっしゃったようです。
そのご両親の仕事との向き合い方についていろいろと思い出していただき、またもう少し近い過去のなかで、仕事の中で上手く優先順位をつけている人がどういう人だったのかを思い出していただきました。
「父親は、自分で納得しなかったら上司にもちゃんと意見をいっていた。生徒にとって何がいいのか悪いのかをちゃんと考えていた」
「前職で一緒だった○○さんは、自分が考えた企画でも、それが上司や他の人が考えた企画としたほうが都合がいいならば、それでもいいとしていた。本当に大切なのはその企画が実現して、結果を出すことだから」
その中で、彼女が自分が向き合うべきもの、優先順位の高いものは
「お客様のよろこぶ顔」
でした。
自分が本来大切にしたいことに目を向けると、そのまわりとの意識の差に苦しむ気持ちは軽減されるものです。また、意外と「意識が低い」とされる人もその先に同じものを見つめている可能性があります。
これからの彼女の課題はまわりの人と具体的にどういう対峙をしていくのか、というものもありますが、彼女の本来めざすべき「お客様のよろこぶ顔」が見えていると、その時の心のありようが違ってくると思います。
他人の目線ではなく自分の目の向けどころにフォーカスする
意識の高さというものは、まわりと自分の感じ方の違いのギャップでもあります。自分が意識が高い系、と思っていなくてもまわりとの差があるところにいってしまうと、自分は意識が高い人になってしまうこともあるのです。
また、意識の高低という他人との違いの話になってしまうと、なかなか自分マターの解決にはつながらないものです。
マネジメントの場でも、まわりの意識が低い(そういう言い方は実際にしないでしょうが、自分は頑張っているのに、○○さんは何々をやらないなど)ことしか訴えてこない部下やメンバーがいれば、目線の向け方を変えるヒントになると思います。
自分だけで解決が難しいという人は、一度プロに頼ってみることをおすすめします。
からだの歪みは整体師に。認識の歪みや癖はプロコーチにおまかせください。
それではごきげんよう♪